ウインテック U型頑丈シャックルロック
砂塵進入防止蓋付き
サイズ:160×245mm
カギ:3個
重量:約990g
「レビュー」
ウインテックという大阪で自転車パーツを販売する会社の鍵です。
今回はAmazonで購入しましたが、2800円だったり900円だったり、激しく価格変更しているようです。 楽天等では2000円前後でした。
Amazonの商品ページには、これといった情報はありませんが、約1kgという重量から推測するとよくあるスチールのU時ロックと思われます。もし1000円前後で購入できたらかなりコスパが良いですよね。
鍵穴には汚れ防止のカバーを装備しています。写真はカバーをスライドさせている途中の状態です。
これ意外と大事なんですよね。もちろん使い方にもよりますが、自転車の鍵は基本的に野ざらしの環境下で使用するので、砂や雨の侵入を防ぐのは不具合を減らす意味でも大事です。
U時ロックの穴です。特に変わったところはなさそうに思います。
鍵は3つ。常備用に2つ。家と会社の保管に2つ。完璧です。
U字部分はスクエアですね。U字は丸が多いですが、めずらしく四角です。形によって切りにくい印象はないですが、丸型よりは四隅がある分、重量は多くなりますよね。
U字の部分をシリンダーから外してみました。U字の先端を見ると、両方に切れ込みがあります。2カ所の切断が必要になるので、より強固な構造です。
実際に施錠してみます
さすがに余裕です。U字は細いからどんな自転車でも比較的スルッと入りますね。
色々なサイズを測ってみました。
内径サイズを測ってみた
まずは内径です。縦は約20cm、横は約11cm。過去に切断した鍵だと「Master Lock シリンダー式U-ロック」とほぼ同じでしょうか。「Evolution Mini-7 U字ロック」よりは少し大きいです。このくらいあれば、コンビニを始め多くの場所で地球ロックできると思います。
U字の幅を測ってみた
比較的柔らかいゴムカバーなので誤差はありますが、約14.6mmです。
金属部分(四角)は約12.3mmでした。12mm~13mmは一般的なサイズですね。
重量を測ってみた
重量は977gと公表の数値と比べても誤差の範囲内かと思われます。約1kgなので、軽くはないですが、ある程度強度があれば、ギリギリ許容範囲ですかね。
他の鍵と比較してみた
アルミU字のパルミーとの比較です。大人と子どもぐらいの差がありますね。パルミーのサイズは携帯には便利ですが、地球ロックしづらいため、知らない場所に行くときは「ウインテック U型頑丈ロック」ぐらいのサイズの方が安心です。
「ABUS BORAD 6500」との比較です。横のサイズはほぼ同じです。縦も3cmほどの違いですが、形状からかかなり大きく見えます。多関節とU字は真逆のメリット・デメリットがあるので、一概にどちらが良いか言いづらいですが、参考までということで。
「実験」
スチールと思われるU字ロックなので、ニッパーやワイヤーカッターの実験はスルーします。
さっそく450mmのボルトクリッパーで実験スタート!
四角部分よりも丸の方が細いので、そこを狙いました。が、シリンダーが邪魔で刃が思ったよりも入りきらず断念、、
普通にU字部分を攻めます。何とか挟めていますが、力が入らない。
ゴムの部分をハサミで切って金属をむき出しにしてみました。角が欠けた程度でまったく切れる気配はありませんね。
では750mmの大型ボルトクリッパーでチャレンジします。
がっつり挟み込みます。ん、、手強い。腕力だけでは厳しそうなので体重をかけていきたいと思います。ジャンプしてみたり、、だめですね。10分経過してしまいました。
こちらも先ほどと同じように金属をむき出しにしたいと思います。がっつり跡が残っていますが、切断には遠いか、、
私の体型が巨漢だったり、高価なボルトクリッパーだったら切断できていたかもしれませんが、今回は750mmでも切断できませんでした。
ということで、電動グラインダーの出番です!
電動工具は危ないため、経験豊富な人にお願いしました。
さっそく切断にします!キーーーンと、すごい火花と音がでます。パンツの裾が焼けそうになりながら切断してもらっています。
カバーのゴムが熱で溶けて臭い臭いを出しながら、金属を切断しました。
結果、1分3秒。過去最速です!思ったより早く切れてしましましたね。
念のため他の箇所も切断してみましたが、強度はほぼ同じようです。
やはり価格が安いので金属が柔らかいのでしょうかね。のちほど同じランクの鍵を切断して比較してみたいと思います。
いや、、しかし、過去の鍵はすべてこの電動サンダーで終わっています。これをクリアする鍵は現れるのでしょうかね。。
【AAA】「ランチなら行けるかも」
格付けは電動サンダーで切断されたので「AAA」です。
まさかの「Bordo 6000」を超えて、上位にランクインしてしまいました。
ランキングの 比較対象は「Master Lock シリンダー式U-ロック」と「evolution Mini-7」です。これに関しては上記2つの鍵を持参して、「ウインテック U型頑丈ロック」と同じタイミングで電動グラインダーにて切り比べをしてもらいました。
結果としては、すべて1分前後と誤差の範囲。さすがに3度目ともなるとコツを掴んできたのでしょうか。
施工者にどれか一番切りにくかったかを判断してもらいましたが、正直難航。あえて言うならコレが切りやすかったかな?と指さされたのが「ウインテック U型頑丈ロック」でした。でも正直どれも変わらないと何度も言われました。
ということで、ランキングは上位「AAA」の中で一番下にランクインすることに。
総評
750mmの大型ボルトクリッパーに耐えた「ウインテック U型頑丈ロック」ですが、価格を考えるとかなりコスパがいいと思われます。大型U字ロックが購入の選択肢にあり、1kgが許せるなら、これ一択と言っても良いかもしれません。
ただ、気になるのは「Master Lock シリンダー式U-ロック」と「evolution Mini-7」は750mmのボルトクリッパーで深い傷が一切付かなかったこと。そう考えると深い傷を残した「ウインテック U型頑丈ロック」安心感は少ないと言わざる終えません。他メーカーのボルトクリッパーや施錠状況が悪ければ、切断できていた可能性は否定できません。
もし、どれがお薦めかと言われると、上位2つを選んでしまうと思いますね。
U字ロックに関して。なんとなくお気づきかもしれませんが、750mmのボルトクリッパーに耐える商品は、重量約1kg以上、U字部分の幅13mm以上という感じですね。これをクリアしていれば価格はあまり関係ないのかもしれません。
U字ロックはやはり「重量=強さ」ということでしょう。
もちろん、高い鍵はそれなりに理由(鍵の精度や保証など)もあるので予算の都合がつく方は高い方がいいですよ。