ノグチ(NOGUCHI) ワイドUロック GHL-039
材質:スチール
サイズ:開口部135mm 全長:約190mm 幅:180mm
U字アーム部径:12mm
重量:579g
「レビュー」
野口商会という自転車パーツをメインで取り扱っている会社の鍵です。
メーカーHPを見ると重量は約600gと書いてありました。U字ロックとしては、比較的軽い部類なので、強度よりも使い勝手を優先した商品かもしれません。価格はかなりお手頃なので、アルミU字より強いかどうかが気になるところです。
また、幅がかなりワイドなので自転車はもちろん、バイクもいけそうな雰囲気ですね。
鍵は安心のディンプルです。3本付いているので、家と職場、常備用と配置できます。
鍵穴にはカバー等はなくそのまま。若干安っぽさもありますが、価格を考えると可も不可もなくと言ったところ。
鍵穴をよく見ると、スプリングが入っています。U字部分の先端を入れるとカチャっと自動ロックできるあれですね。ただ、カチャッと施錠するまで鍵は抜けません。
U字部分は片方のみシリンダーから外れます。もう片方はロックされているため外すことはできません。他では中々見ない仕様ですね。一長一短だと思います。
色々なサイズを測ってみました。
重量を測ってみた
本体のみで、579gでした。鍵も入れると600g辺りでしょうか。軽い素材のアルミU字は300g前後なので、重量的には2倍ですが、同じスチールの「WD-870」は790gなのでサイズを考慮すると妥当なラインだと思われます。
内径サイズを測ってみた
幅は約135mm、縦は約150mm。かなり広いです。よくあるU字ロックは幅もだいたい100mm前後なので、ほとんどのポールやフレームなら余裕で入りそうです。
実際に施錠してみます
自転車の前輪に付けてみました。余裕すぎますね。U字部分が片方しか外れないので、付け方はちょっと特殊でした。
パルミーとの比較です。横幅が2倍近く広いように感じます。アームの太さはパッと見同じぐらいにみえます。価格は同じぐらいなので、重量が許容できればこれもありのような気がしますね。
リンクの幅を測ってみた
ゴムカバー込みの太さは、約14mm。
ゴムカバー部分を外すと、約12mm。ゴムカバーは約1mmです。
「実験」
ニッパーでチャレンジしましたが、さすがはU字ロックです。ゴムカバーしか切れませんでした。ワイヤーカッターも300mボルトクリッパーも同じ。
次に450mmのボルトクリッパーで実験します。
まったく刃が届きません。12mmの棒なので、450mmでもまだ厳しかったですね。表面に傷ができた程度で切断にはほど遠かったです。
大本命、750mmのボルトクリッパーでチャレンジします。
12mm幅よりも刃先が広がるため、がっつり食い込みます。
U字部分が円形のため多少すべりましたが、何度かチャレンジすると刃が入り始めました。
腕力だけでは難しそうな雰囲気になってきたので、さっそく体重をのせることにします。普通に体重をかけても跳ね返されます、、
数回繰り返したところ、お?ちょっと入ったような触感。もう一度繰り返したらバキンっと大きな音がして切断されました。
ゴムカバーに覆われているので、切断されているのか分かりにくいですが、切断されています。
約1分14秒です。自転車から1m離れた一からスタートしているので、正味1分ぐらいで切断できたことになります。
切断面です。複数回チャレンジした跡が残っていますね。
横から見ると分かりやすい。2度目で切れているのがわかりますね。思ったより、強度が強かった印象です。
【AA】「カフェなら行けるかも」
格付けは大型ボルトクリッパーで切断されたので「AA」です。
「WD-870 Uロック」と「TIGR LOCK MINI」の比較になります。
「WD-870 Uロック」は大型ボルトクリッパーで約2分、「TIGR LOCK MINI」は体重を乗せ始めてから約30秒。ということは、ちょうどこの2機種の間に入ると思われます。
ただ、手応えとしては「WD-870 Uロック」も「ノグチ ワイドUロック GHL-039」もほぼ変わりません。同じ順位にしたいぐらいの感覚です。なので、購入の際はサイズ感や見た目で選んでも大丈夫かと思います。
スチール素材なのでアルミU字よりもかなり強固ですし、大きめサイズなのに比較的軽い。悪くない選択肢だと思います。通常運用では全然ありです。
ただ、大型ボルトクリッパー以上、電動工具などでは容易に切断可能なので、盗られやすい車種や高価な自転車の場合はもう1ランク上の鍵をおすすめします。