ロックレビュー

ABUS(アブス) U GRIP BORDO 5700を格付してみた

U GRIP BORDO 5700 800mm ブレードロック

LENGTH:800mm
KEY TYPE:カギ式
THICKNESS:5mm
COLOR:BLACK / LIME / RED
LEVEL SYSTEM:LEVEL7
WEIGHT:830g

ABUS BORDO 5700

「レビュー」

ABUSの多関節ロックの中では定番のABUS6000(レベル10)の下位に位置する(レベル7)の鍵になります。 

 ABUS6000は長さが750mmで重量が約1kgに対し、こちらの商品は長さが800mmで重量が830gと若干軽めになっています。

中に入っているプレートの厚さは同じ5mmなので、中抜きされているのか、素材が違うのか、何か違うのか分からないという人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は6000と5700の違い、レベル3の違いが分かればいいなと思っています。

ABUS(アブス) Bordo 6000を格付してみたABUS(アブス) Bordo 6000 ブラック 長さ90cm LENGTH:900mmTHICKNESS:5mmブレードLEVEL SYSTEM:LEVEL10WEIGHT:1,220g(900mm) ABUS BORDO 6000 「レビュー」 多関節ロック(プレートロック)の代名詞ともいえる定番の商品「ABUS Bordo 6000」になります。 ABUSではBORDOシリーズのバリエーションも豊富で、もっと頑丈な鍵や軽い鍵など色々ありますが、その中でも重さと強度のバランスが一番取れているのではと思われるため、購入を検討しているひとも多いのではないでしょうか。 私が個人的に購入したとき…

上記が比較対象のABUS6000の格付結果になります。

 

まずは鍵穴。よくある普通の鍵なので差し込む方向を気にしなくてはいけません。ABUSの低レベルの鍵はこのタイプが多いですね。

上位モデルとの違いで嬉しいポイントをひとつ発見!鍵穴とロック機構がスプリング仕様になっています。なので鍵を取り付ける際は、鍵を外した状態でもカチッとロックできます。これは便利。

全部で2本付属しています。ディンプルではないので夜などの操作性はよくないですね。上位ランクのものでなくてもいいのでディンプルにしてほしい。

プレートの横幅を測ってみました。

約22mmです。このあたりは6000とさほど変わらないですね。見る限り関節部分の仕様も同じようにみえます。

私が常用しているABUS6500を並べてみました。さすがに別物の圧倒感。

ヘッドのデカさもすごいですが、プレートの威圧感もすごい。

それに比べ5700はライム色ということもありカジュアルな印象が強いです。

手元で比較しても安っぽさはどうしてもでてしまっています。

 

サイズも測ってみました。綺麗な長方形ではなく台形ですね。まぁこのあたりは横幅もあるので問題ないかと。

本体重量を実測してみました。

823gとほぼ公称値と同じでした。6000との比較では200gほどの違いなので悩ましい。6500との比較ではちょうど半分ぐらいですね。

この軽さで強度が高ければ値段も安めなのでコスパが良さそうです。

ケースを撮り忘れてましたので追加しておきます。

本体とケース合わせて901gです。このぐらいなら許せる範囲でしょうか。

では、実際に自転車に装着してみたいと思います。

幅も細く前輪だと余裕で地球ロックには問題ありません。

自転車で一番太いフレーム部分だと若干短く感じますが、それでもギリギリ大丈夫そう。6000よりも50mm長いので気持ちゆとりがあります。

ブロンプトンのフレームに載せてみました。上が5700で下が6500。

親子ぐらいの違いがあります。差がありすぎてなんとも言えない感じです。。

「実験」

早速実験を始めたいと思います。

まずは、工具を使わない状態で折れるか試してみます。

実際に自転車に装着した状態ではどうにもならない頑丈さを感じたので即諦めました。さすがABUSという感じで安物のプレートのような柔らかさはありません。

強力ニッパーでチャレンジしようと思いましたが、、こちらも刃を掛けましたがやばそうなのでボルトクリッパーから始めようと思います。

200mmのボルトクリッパーでプレート部分を攻めていきます。う、硬い。関節の方が良さそうですね。関節を切りにいきます。

ところが、200mmでは刃を一番広げた状態でも関節部分よりかなり小さく、挟み込むこと自体が不可能でした。

200mmのボルトクリッパーって意外と小さいし、力がまったく入らないんですよね。300mmと比較してもたった100mmの差なんですけどね。。

次に、300mmのボルトクリッパーでチャレンジしてみます。

こちらも同様にプレート部分から挟み込んでいきます。

あら?刃の型ががっつり付きましたね。6000よりも柔らかい?あ、これいける?

ちょっと実験を中断してプレート周りのカバーを外してみました。

これは、、嫌な予感。。いま300mmのボルトクリッパーですからね。。

中断してしまったので別のプレートで再スタートしました。

一回で切れるほど弱くはないので何度も刃を入れてチャレンジしていきます。

5分を過ぎる頃には薄い板状の凹みができました。

最後は腕力でグッと力を入れるとあっけなく、約6分30秒で真っ二つに切断。。

思ったより柔らかいですね、、。

以前切断した6000のプレートと重ねてみました。

厚さも幅もほぼ同じなんですよね。なんで切れたんだろう。。

一応、750mmの大型ボルトクリッパーでも一応チャレンジしてみます。

一回でバスっと圧縮状態、、大型ボルトクリッパーは刃先に少し隙間があるためプレート状になった金属は直接切断できてはいませんが、1mm程度になった薄プレートなので少し体重をかけると折れてしまいました。

ちなみにABUS6000は750mmのボルトクリッパーでも角を窪ませるだけしかできなかったことを考えると、ちょっと想定外の結果になってしまいました。

プレート自体を切断できてしまいましたが、次に関節部分を狙ってみます。

ボルトクリッパーの300mmで関節部分をがっつり噛ませていきます。

約2分ほどでバスっと音を立てて関節が破壊されました。

関節部分も思ったり早い印象です。ABUS6000は300mmのボルトクリッパーでは切断できなかったことを考えると残念な結果になってしまいました。

プレートをよく見ると刃が掛かったあたりの金属が欠けていますね。やはり金属の強度が弱いのでしょうか。

ちなみにリンク部分は5mm程度ですね。ABUS6000が約7mmだったので若干小さいようです。また同じく関節を守るような構造にはなっていないようです。

プレートの素材が気になるのでスペックや説明文を再度確認してみました。

記載されている内容に違いは見られないですね。ABUS6000や6500、5700もすべて高強度のABUSスペシャルスチールを使っています。

発見しました素材の違い!

わかりますか?この違い。

先ほどは気づかずスルーしてしましたが、これ、表面の艶が明らかに違う。

定かではないですがいわゆる「焼き入れ」をしているか、していないか。

この艶ぐあいは間違いないと思います。

手前の5700は艶もなにもないですよね。

試しに350mmのボルトクリッパーを使い、同じぐらいの強度で挟んでみました。

上が5700で下が6000です。体重をかけていない程度で5700はがっちり型がついちゃってますね。6000は無傷に近いぐらい角が少し凹んでいる程度です。

なるほど。焼き入れでだいぶ強度が変わることがわかりました。こういう違いはちゃんと説明文を入れて欲しいですね。

B「トイレなら行けるかも」

もうひとつ上のランク「A」まで行ってくれれば軽い安いで6000よりも買い!になっていたのですが、世の中そんなにうまくできていないようでハッキリとABUSオリジナルレベル通りの下位ランクになっていました。

格付けは中型ボルトクリッパーに耐えられなかったということで「B」になりました。

ただ、同ランク内での位置付けは、間違いなく上位に位置します。

「DOPPELGANGER ダイヤルコンボリフレクトチェーンロック」はチェーン6mmで約30秒ほどで切断できたとこを考えると、こちらは6分以上掛かっています。値段なりの価値はありそうです。

とはいえ、300mmで6分。750mmと素手の組み合わせで2分。やはりコンビニのトイレにいけるぐらいのレベルだと思います。

パンツのポケットに入る200mmのボルトクリッパーにはセーフ。リュックやバックに入る300mmにはアウト。この差をどう考えるかですね。

工具の扱いにも慣れているような窃盗団には無力であることは間違いないと思います。10万円を超えるような自転車の常用の鍵としては力不足は否めないですね。

U字ロックが最適ではありますが、多関節にせざるおえない場合、最低でも300mmの攻撃に耐えられるABUS6000はほしいところ。高い自転車なら重さはデメリットですが、ABUS6500が安心ですね。

まぁ実勢価格はABUS6000の半分程度なので、目の届く範囲でしか停めないけどそれなりに丈夫な鍵がほしい、それもお手頃価格で!という人にはぴったりなのかもしれません。

 人それぞれ、自転車の使い方次第で必要な強度は変わってくると思いますので、ケースに合わせて間違いのない選択をしてほしいところです。

鍵の格付ランキング実際に鍵を購入、切断して格付しています。自転車の鍵選びが比較検討しやすいランキング形式。上位ほどおすすめの鍵です。