Bicycle Security Lab

自転車の鍵の格付サイトです。鍵のレビューや切断実験、鍵の研究を行っています

ABUS(アブス) GRANIT PLUS 640を格付してみた

ABUS GRANIT PLUS 640/150

ABUSセキュリティレベル: 12
■    キー式
■    全長: 150mm
■    ロック太さ: 12mm
■    重量: 800g

 

レビュー

ドイツ生まれの歴史あるロックメーカー「ABUS」のU字ロック。太さ12mmの丈夫なシャックルが特徴です。12mmは強めのU字ロックとしては比較的標準(細くはない)なので、どのくらいの強さがあるのか気になるところですね。

ちなみに国内の正規品を購入した場合、【ABUS 盗難見舞金制度】対象商品として購入後3年以内に盗難に遭われた場合に盗難見舞金として最大で12万円が保証されるようです。

詳細はこちらABUS 盗難見舞金制度 | diatec

見た目はGRANIT X-PLUSを彷彿とさせるシックなデザインを採用しています。

GRANIT X-PLUSはABUSセキュリティレベル: 15ですが、こちらのABUS GRANIT PLUS 640はレベル: 12。若干落ち幅が大きく心配になる数字ではありますが、国内正規で買えるABUSのU字ロックとしては上から2つ目のレベルになります。

ABUSのプレートが眩しいぐらいブランドの信頼感を感じます。

では、細部を見ていきましょう。

さすが正規品で約2万円、並行輸入でも1万5000円前後するだけあって鍵穴はシャッター付きですね。

シリンダーのサイドには商品名と型番の記載があります。

こちらは並行輸入品ですので、仕様が違ったらすみません。

スペアキーが作成できるモデルです。メインのキーカバーにはライトも付いています。

U部分はシリンダーから完全に分離できるタイプで、使い勝手は良さそうです。

もちろん、ロックもシャックルの両側にかかります。

先端に違和感。ダブルロック?

なんで先端がこんな形?と思ったら

シャックルをロックするプレートとは別に、シリンダー内にボールのような突起がありました。ここがスプリング式になっていて、奥まで入れると軽くガチャっとU部分の動きを止めてくれます。ただ、自動でロックがかかるわけではないので注意ですね。

色々なサイズを測ってみた

内径は縦が約15cm、横が8cmちょい。標準的なサイズ感です。

アルミのパルミーとの比較です。パルミーでは地球ロックが難しい箇所も「ABUS GRANIT PLUS 640」であれば何とかなるサイズ。

コンビニの車止めの太いポールは76mmだったりするのでギリギリセーフといったところでしょうか。

シャックル部分の太さは約15mm。

金属が12mmなのでカバーが1.5mmほど。

重さを測ってみた

公称800gなので若干軽いですね。

鍵入れるとオーバーなので、本体は若干軽く仕上がったのでしょう。

自転車に取り付けてみた

ブロンプトンのホイールでは余裕です。この見た目だけでもかなりの威圧感がありますね。これを破壊して盗ろうとは思えません。

フレーム部分でもまだ余裕があります。

自転車に装着するパーツは付属されていないので持ち運びはバッグかベルトかっていう感じですね。

「実験」

まずは、ニッパーでチャレンジします。

が、当然カバーしか切れません。

ワイヤーカッターやボルトクリッパーの300mmや450mmもまったく歯が立ちません。

もちろん、想定内です。

カバーが切れているだけです。金属部分はちょっと傷が入っただけ。

では750mmのボルトクリッパーで切断を試みます。

一回目。お!意外と刃が金属にかかります。

これはと思い一気に体重をかけてみます!

だがしかし硬い。。少しは凹みを付けた程度で簡単に切れる雰囲気はなし。

やむを得ず作戦変更。少しずつずらしながら鉄棒の切っていきます。

腕はパンパンで手のひらも真っ赤になりながらジワジワ切り進め、8分が過ぎたころ。

バスッ!ゴン!とU字ロックが飛びました。

約8分30秒ほどでした。

おそるべき750mmのボルトクリッパー。

実験も終わったので格付にはいります。

【AA】「カフェなら行けるかも」」

格付けは750mmのボルトクリッパーで切断されたので「AA」です。

750mmのボルトクリッパーにギリギリ耐えそうな雰囲気ではありましたが、最終的に切断されたので【AA】になりました。

同カテゴリー内でのランキング順ですが、普通に切断難易度を考えると「ABUS(アブス) Bordo 6000」よりは下になるかなと思います。

このクラスの多関節はボルトクリッパーでは切りにくいんですよね。

なので、「ABUS(アブス) Bordo 6000」と「ABUS(アブス) Ultra Mini 410」の間に入れることにします。

 

みなさんが気になる「ABUS(アブス) Ultra Mini 410」との比較です。

410は切断時間が3分44秒です。640は8分30秒ということで倍以上の時間がかかったことになります。

大切な自転車を守れる時間が2倍以上に増えることを考えると、やはり安心なのは確実に「ABUS GRANIT PLUS 640」です。価格は1.5倍ですが、、それだけの価値があると思います。

同ブランドで一つ上のクラスが最強の「GRANIT X-PLUS540」です。750mmのボルトクリッパーを完封するとはいえ重量は1.5キロ、価格は3万円近くになりますからね。

同メーカー縛りで考えるならバランスがいいのはこの辺りではないでしょうか。

 

今回は切れてしまいましたが、正直ボルトクリッパーの相性と施錠状況によっては10分以上耐えていても不思議ではないですからね。

お出かけ中に使うカギとしては十分です。

 

とはいえ、やっぱり最強のカテゴリーに入る鍵ではないので、駐輪場や長時間放置する際は、ABUSレベル15クラスの鍵をお使いくださいね。深夜に時間をかけられたら盗られる可能性もありますのでね。