自転車泥棒が破壊できない鍵のかけ方【研究の結果判明!最強の盗難対策】

鍵の取り付け方は意識していますか?

何本もの鍵を買っては壊してを繰り返していて思うところがあります。
それは、壊しにくい鍵の取り付け方。

このブログで行なっている鍵の切断実験は、よりリアルな状況を再現するために鍵を自転車に付けた状態で行なっています。そのため、取り付ける場所によっては、ボルトクリッパーで鍵が掴めず時間がかかったり、力が入らなかったりすることも多いのです。

ということは鍵の取り付け方を工夫すれば、鍵が持っている能力以上の防御力を引き出すこともできるんじゃないかと思っています。

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盗難対策できる鍵のかけ方について

今回は「鍵のかけ方による盗難対策の工夫」について書いていこうと思います。ただ、実際の盗難は、鍵の強度による影響の方が大きいと思うので、鍵の選び方にも注意してください。選ぶ際は下記のランキング上位の鍵をおすすめします。

では、破壊されにくい鍵のかけ方について説明していこうと思います。基本なことを①~⑦、⑧では最強の鍵のかけ方、そして実践編の構成になっています。

鍵のランキングについては下記を参考に。

①鍵を取り付ける位置(高さ)が大事

盗難に使われる工具で一番気を付けたいのは、ボルトクリッパーです。この工具はテコの原理で動作するため、挟む力によって切断能力が変わってきます。

よくある方法として片側を床に置いて、体重を乗せる方法。腕力だけでは切れない鍵も体重をかけると切れたりします。なので、ボルトクリッパーを垂直にして体重をかけられない高い位置に鍵を取り付けることで、切断リスクを軽減できます。

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ボルトクリッパーの全長よりも高い位置に鍵を取り付けること

ポケットに入るボルトクリッパーのサイズは約150mm〜200mm。リュックに入るサイズは約300mm〜450mm。このあたりのサイズは、窃盗で逮捕され押収された映像などを見ても頻繁に登場しているので、要注意です。

鍵をかける高さは地上から450mm以上に!

ここを最低基準にしておくといいかもしれません。約450mmは私の場合、膝ぐらいの位置ですね。もちろん、切断実験でも一番対策しておきたいのは750mmの大型ボルトクリッパーですが、地上から750mm以上で鍵を取り付けられる場所ってほぼないですからね。現実的にすぐできる盗難対策としては、やはり450mm辺りが基準になると思います。

②取り付けるときの鍵の向きが大事

U字ロックのU部分などの幅は約10〜15mmほどです。中型のボルトクリッパーでもギリギリ挟み込めるサイズなんですよね。20mmを超える幅をボルトクリッパーで切断しようと思うと、750mmを超える超大型を使うしかありません。

ボルトクリッパー対策を考えると、刃で挟みやすい範囲を約20mm以上の幅にすることで切断を回避できると考えています。

鍵穴のあるシリンダー側を手前にする

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多くの場合シリンダー幅は20mm~30mmぐらいはあるはずなので、鍵穴のあるシリンダーを手前側にして取り付けることで、ボルトクリッパーによる切断可能箇所を減らすことができます。普通に取り付けると手前になると思いますが、頭の隅に入れておいてもらえたらと思います。

もちろん、ピッキング対策としてはシリンダーを奥側にした方がいいという意見もあると思いますが、盗難で多い切断対策を一番に考えると、やっぱりシリンダーは手前の方が安全性は高くなると考えています。

③鍵を取り付ける角度が大事

ボルトクリッパーで鍵を切るとき、特に体重を乗せて切るときは縦にします。刃が垂直になるため、鍵の狙われやすい箇所(弱い箇所)が水平(横向き)になっていると切りやすくなります。

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鍵は垂直、または斜め45度に取り付けると防御力が上がる

鍵の狙われやすい箇所(弱い箇所)が垂直(縦)に向くように取り付けることで、切断難易度が上がります。多関節の鍵は垂直に向けると関節が狙いやすくなるので、その場合は斜めが良いです。

また、鍵を切断しにくい方向に取り付けた場合、ゆるゆるに取り付けるよりキツキツの方が良いです。ゆるゆるだと鍵を切りやすい位置・方向に鍵を移動させることができるので、切断しやすくなります。

④鍵を取り付ける自転車パーツが大事

基本、一番太いフレームに取り付けましょう。ホイールやサドルなど、ドライバーや六角レンチで取り外せるパーツに鍵を取り付けてしますと、鍵を切断しなくても簡単に自転車を盗られてします恐れがあります。特に前輪のホイールはリスクが高いので注意です。クイックリリースを取り付けている自転車はなおさら危険ですね。

⑤工具を使いづらい場所に停めることが大事

地球ロックはもちろんですが、停める場所も重要です。自転車と鍵以外なにもない場所よりは、壁に囲まれた隅、柱と柱の間など工具を扱いづらい場所に留めるだけでも切断難易度は上がります。

⑥鍵を地球ロックする対象物を見ることが大事

地球ロックする対象物によっても難易度は変わります。鍵を取り付けた場所の強度が弱いと、鍵がいくら強くても対象物を破壊されてしまう可能性があります。

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普通に考えると当たり前のことですが、ついつい現場では取り付けやすい対象物を選んだり、何気なく近くにある物に付けがちです。地球ロックする際は、違法にならない範囲で頑丈なものを見つけて取り付けましょう。

ほかのことができなくても、この地球ロックは必須です。どれだけ丈夫な鍵を使っていても、工夫して施錠しても、ハイエースでゴソッと自転車ごと持って行かれると、元も子もないです。

⑦友達と協力することも大事

友達と複数人でいるときは、友達の自転車と繋げるのも有効です。動く対象物自体はあまりよろしくはないのですが、自転車ほど大きければ複数台を同時に運ぶのはリスクが高まりますし目立ちます。また、鍵を切断するにしても対象物が動くので鍵を固定しずらくなり、切断難易度は高まります。あくまで緊急避難的な対策にはなりますが、頭の隅にいれておいてください。

⑧最強レベル!大型ボルクリ対策!破壊されにくい鍵のかけ方

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鍵は自転車のパーツで一番太いフレームに付けるのが基本ですが、自分の自転車をよく見てください。このようなパーツが入り組んだ場所はないですか?ロードバイクだとチェーンステーやシートステー辺りでしょうか。

自転車の奥側が壁や崖、車道など作業ができない場所に停める場合、対象物と自転車を密着させ、フレームの中に鍵を取り付けることで、ボルトクリッパーなどの工具の作業ポイントをゼロにすることも可能です(ゆるゆる施錠は鍵を引っ張り出せるのでNGです)。

①や③に掲載した写真を見てもらえばイメージしてもらえると思いますが、中型以上のボルトクリッパーの刃先は普通のハサミのように尖っておらず刃の幅も太いため、狭い空間に刃を入れることができません。

一手間かかる付け方にはなりますが、これがうまく実践できればフレームを傷つけずに鍵を破壊することは不可能に近いです。

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写真のU字ロックのパルミーは、450mmの中型ボルトクリッパーを使えば数分で切断。750mmの大型なら数秒で切断できますが、この取り付け方をしていれば刃が届かず切断は困難を極めると思われます。

長めのチェーンを使う場合には2重巻きにすることで緩みを解消しましょう。この方法は、弱めの鍵や短い鍵しか持ち合わせていない状況化では特に有効な施錠方法になると思います。

ただ、ニッパーやハンディタイプの小型ボルトクリッパーで切断できてしまう、ワイヤーロックや細いチェーンなどの強度の低すぎる鍵には有効ではないのでご注意を。

写真の鍵はこのパルミーです。

実践(多関節ロック編)

U字ロック、チェーンロック、多関節ロックなど、鍵の形によってベストな留め方は変わるのですが、今回は私の一押しの鍵、ABUS6500という多関節ロックを使ってベストな取り付け方を実践していきたいと思います。

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自転車でうろうろしていたら、ちょうど良さそうなものを見つけたので、ここで実践してみます。

リスクのある鍵のかけ方①

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ついついやってしまうこの方法。鍵の高さが低いため、ボルトクリッパーを体重をかけて使われる可能性あり。鍵がゆるゆるのため、切断しやすい角度に調整される。などの恐れがあり、鍵の強度のみに頼ることになるので、おすすめしません。

リスクのある鍵のかけ方②

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先ほどより鍵の位置が高くなりました。これにより300mm以下のボルトクリッパーでは体重はかけられなくなりました。しかし、関節部分が縦になり、狙われやすくなりました(ABUS6500は対策されているので頑丈ですが、、)

オススメしたいベストな鍵の掛け方

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パイプの十字の部分と、フレームの三角の部分を使い、斜めに施錠しました。

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この折りたたみ自転車にしては最大限の高さを確保できています。また、鍵のプレートも関節も斜めになって固定されているため、切断するにはボルトクリッパーを斜めにするしかありません。斜めになるとボルトクリッパーで体重をかけることはできなくなります。ここまですると鍵の強度以上に切断難易度は高くなると思います。

方法として、もう一段上のパイプに鍵で自転車浮かせて吊り下げるという裏技もできなくはないですが、逆に目立つ恐れもあるので、一長一短かと思います。

同じ要領でもう一例

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今度は縦のポールを使って、鍵を斜めに取り付けてみました。

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こんな感じです。鍵の高さが取れない場合でも斜めに取り付けるだけで、切断しにくくなります。多関節ロックに限らず、U字ロックでも同じことが言えます。

ちなみに私が普段使用しているABUS6500はこの鍵です。少々重いですが、攻守ともに最強の鍵だと思っています。

まとめ

実際に鍵を切ってみた結果、切りづらかった鍵の掛け方について書いてみました。色々なケースがありますが、一番切りづらい方法は、取り付けに一手間かけた付け方でした。早い話、ボルトクリッパーが使えない、使いづらい状況で施錠しておくのがベストです。

ここまで読んで頂けたのなら分かると思いますが、破壊されにくい最強の鍵のかけ方は、持っている鍵の種類、持っている自転車の形によって変化しています。そのため、今回記事にした内容はほんの一例ということになります。

一番大事なのは持っている鍵と自転車をじっくり眺めて、事前に色々な箇所に取り付けて、高さや角度を確かめてみることです。めんどくさがらずに一度はやってみてくださいね。盗難率が確実に下がると思います。

 

また、冒頭でも書きましたが、盗難対策はまずは鍵の強度が一番大事です。鍵が強ければ、正直どんな取り付け方であっても自転車を守れます。で、その次に鍵の取り付け方と、自転車を停める場所です。この順番はとても大事なので間違えないようにしてもらえればと思います。ではでは。