TONYON(トンヨン)
重量:約790g
サイズ:約90㎝
「レビュー」
アジア製品をイメージさせる商品名のTONYON。購入したAmazonのページには、チェーンの太さや素材の詳細は書かれておらずすべて不明です。手で触った感触と重量が約790gとあるので5mm〜6mmクラスのチェーンが使われているのではと想定されます。
鍵はダイヤル式の5桁なので、99999通りと順番に解錠したとしても最大約27時間かかる計算になりますね。運が悪いと数秒ってこともありえますが、
では、細部から見ていこうと思います。
先ほどの通り5桁のダイヤル式です。ダイヤルの周りも比較的スムーズでした。最初はすべて初期設定だと思うので、必ず変更してくださいね。
ダイヤル式のメリットは鍵を持ち歩かない楽さ、デメリットはダイヤルを5桁を回すめんどくささですかね。5桁を合わせるのって大変だと思います。まあ上手くやればいいのでしょうけどね。
鍵も鍵穴もシンプルな構造ながら丈夫そうです。
ダイヤル式で気になるのは、長時間雨風に晒されたとき今のスムーズな回転がどのくらい保てるかって感じですね。鍵を外した状態でダイヤルの設定ができます。
シリンダーとチェーンの接合部分です。
カバーはシリンダーの内側までしっかり入っていて、チェーンがむき出しになることはなさそうです。カバーの素材も厚めなので自転車本体に傷がつくようなこともなさそうです。
色々なサイズを測ってみました。
本体重量を測ってみました。
重さを測ってみました。754gですね。公表は790gなので若干軽いです。参考までに確かABUSの685が750mmの長さで792gでした。
本体サイズを測ってみました。
内径のサイズも測りました。長さ900mmを円の状態にした場合、縦横ともに約26cmほど。これだけあれば普段使いするぶんには十分な長さかと思います。
チェーンのサイズも測りたいですがカバーが邪魔なので実験後にしたいと思います。
実際に自転車に留めてみました。
実際にポールに繋いでみたいと思います。が、、
スポークの幅が狭いブロンプトンにはシリンダーが通りませんでした。
留めた風にしてみるとこんな感じです。細い電信柱ぐらいならいけるんじゃないかというぐらいの十分な広さが確保されています。
約40mmのフレームと約40mmのポールを密着させて施錠してみました。この長さだと2周させても施錠できました。セキュリティを考慮するなら、このように隙間なく停めるのがベストです。
ハンドルに2周巻いて持ち歩くのもありかもですね。
「実験」
儀式としてまずは手でひっぱりました。さすがに大丈夫です。次に強力ニッパーも余裕。この辺りはこのクラスのチェーンでは余裕ですね。
次に200mmのボルトクリッパーで試してみましたが、カバーに切れ込みを作るだけでチェーンには無力でした。
次に、300mmのボルトクリッパーで試します。
とりあえず、ここは突破したいところです。
布ごとチェーンを切りにいきます。5mm前後のチェーンのはずなので300mmのボルトクリッパーだとなんとか噛めます。
力を入れた瞬間、バキっと音がして切断。あっさり切断してしまいました。
固定されていないので、チェーンはダラっと下に落ちました。チェーンなのでもう片方も切らなければ、、ボルトクリッパーで布は切断できていないので、切断したチェーンが布カバーの中で行方不明、、あれ?どこ切った?汗あ、あった。ここか。でもう片方も切断。そしてハサミで布を切って終わりです。
危うく切った場所を見失うところでしたが、無事切断完了。
思ったより早かったですね。移動時間と鍵を拾い直す時間を考慮すると、ほぼ瞬殺だったようです。
他のチェーンロックと比較してみました
同じぐらいの強度だと想定される「DOPPELGANGER ダイヤルコンボリフレクトチェーンロック」を取り出してみました。
見た目でもほぼ同じサイズ感。
あれ?同じデザイン?
チェーンのサイズを測ってみました
怪しい状況になってきましたよね。まずはTONYONのチェーンサイズは、5.84mm。
DOPPELGANGERのチェーンのサイズは、5.83mm。これ同じ製品?
なんだか、よく見るとチェーンの作り方も、色もそっくりですね。
これきっとデザイン違いで製造元は同じパターンかもしれませんね。
【B】「トイレなら行けるかも」
格付はBになりました。ABUS1500と同じカテゴリーですね。
300mmのボルトクリッパーで切断されたので「B」です。
この商品は300mmのボルトクリッパーで約20秒。DOPPELGANGERも約30秒で切断できていました。作業開始から終わりまでの時間なので、誤差はありますがほぼ同じレベル、というか同じ製品がベースになっているような、、この2種類の製品を比較するとデザインの違いと、チェーンの長さが違います。なのでOEM的な感じでしょうか。
こういうケースは初ですね。想定していなかった事態、、ダイヤル式で施錠方法も構造も同じ、順位付けに困りましたね、、とりあえず、、計測時間順で並べておくことにします。
総評
作業開始から終わりまで約20秒。手間取ったとしても約1分。コンビニで商品を選んで購入する時間はなさそうです。目をつけられていなかったとして、トイレを1分以内で出てきたいところですね。
盗難対策としてはニッパーやワイヤーカッターなど衝動的な犯行や、ポケットに入るサイズの工具対策といったところです。自転車を目の前からほぼ離さないひとは十分な強度かと思います。価格の安さからワイヤーロックと検討しているなら、明らかにこちらの方が良いですね。
ただ、ボルトクリッパー対策として使うなら少々役不足です。同じチェーンを使うなら、もう少し予算をかけてABUS685を購入しておきたいですね。
TONYONの方が価格は圧倒的に安いので、予算重視でチェーンが好みなら今のところこちら一択にはなります。どこを重視するか次第ですが、高価な自転車を守る鍵としてはおすすめしづらいのは確かです。