Bicycle Security Lab

自転車の鍵を破壊して分かった おすすめの【鍵の選び方】と【最強の鍵】

そもそも、自転車屋さんにある鍵で自転車は守れない

一般の自転車屋さんに置いてある鍵は、数百円~1千円代のワイヤーロックが中心。高級自転車を扱う店でも4mm程度のチェーンロック程度。バッグに隠せる300mm程度のボルトクリッパーならどちらも一瞬で切断できるのだから、そんな鍵は意味を持たない。

その事実に気づかないと自転車は守れない。自転車を盗られてから反省しても遅い。

数々の鍵を購入し、破壊し、格付してきたからこそ分かった本当の「鍵の選び方」と、失敗しない「最強の自転車の鍵」をランキング形式にしてまとめてみた。

※このページはとても大事なことを買いているので強めの口調にしています。

選び方① ショッピングサイトの自転車の鍵、売れ筋ランキングで鍵を選んではいけない

Amazonでも楽天でもランキングの上位に来ているのはだいたい安い鍵。Amazonでも上位30ぐらいまでは約3000円以下の鍵。

ここのブログの格付ランキングを見てもらったらわかる通り、安い鍵が破壊テストの上位ランクに来ることはほぼない。

「売れている=みんなが安全に思っている」ではなく、「売れている=安いだけ」。と認識しておいてほしい。極端だが鍵の価格と安全性は比例すると思っていても間違いない。

選び方② ワイヤーロック(ケーブルロック)だけは買ってはいけない

安いし軽いし使い勝手良いしと思い、この格付ランキングでも常に最下位にランクされている「ワイヤーロック」を購入している人が多いと思う。

しかし、安い自転車ならまだしも数十万円の自転車に、100円ショップで買えるレベルのニッパーでも数分かからず切断できるレベルの鍵は買うべきではない。どのワイヤーロックもポケットに入る小型のボルトクリッパーで1分かからずに切断できてしまうのだから。

避けるべきと分かっているならぜひ避けてほしい。とくに恐怖心を煽りたいわけではないが、数十万の自転車は数百円、数千円では守れない。

選び方③ 窃盗団が購入する工具の価格よりも安い鍵は買ってはいけない

プロの窃盗団が使う小型の300mmボルトクリッパーで2000円、中型の600mm程度で6000円、大型の750mmで1万円、特大の1000mmで1万5000円で買える。

サンダーや油圧カッターなどの電動工具で1万円〜。

攻撃するより守る方が大変なのだから、相手が使う工具の価格以下で守られないのは容易に想像がつく。例えば、大型ボルトクリッパーに対抗したいと考えるなら1万円以上は必要と考えておかなければいけないと思う。

数十万のお金を持っていれば普通は銀行に預けるだろうし、家に置くなら見えない場所に隠すか、ちゃんとした金庫を用意するはず。窃盗団にとっては自転車がお金に見えているのだから、同じレベルで考えるべき。 

自転車の鍵選びで大事なのは、この鍵で盗られたなら諦められると思える鍵を選ぶべき

 では、実際にどれを買えばいいのか。

1位。 最強は家の鍵(室内保管)

いきなり自転車の鍵のじゃないのかよ。という感じだが可能なら室内に保管しておきたい。説明はいらいないと思うが、さすがに家に侵入してまで自転車を盗もうと考えるひとは少ない。

自転車置けるほど玄関広くないし、というひとは室内における自転車用のハンガーを購入する方法も選択肢のひとつとしていれて置きたい。

部屋のサイズや形に合わせて横置きと縦置きと選べる。Amazon等で一番口コミの評価が良さそうなのはこのあたり。

2位。 金で解決、ガレージ保管

自宅など室内に保管できない時はガレージ保管という手もある。一戸建てなどで庭がある人は簡易のガーレンジを購入するのもひとつ。ガレージの良いところは、盗難者の目線から隠せるのはもちろん、雨や日光などから自転車を守ることもできる。

1万円以下のガレージは下記のようにビニールなので高級自転車に目を付けられるとアウトになる。そんな心配がありそうな場所のときはしっかりとした倉庫のタイプをおすすめする。

正直↑これが欲しい。ガルウイングみたいに上に蓋を開けるのがなんか楽しそう。でも高い、、いつか庭付き一軒家に住んだときは買いたいな、

また、週末にしか自転車に乗らないというひとは、下記のようなバイク専用ストレージがあるトランクルームをレンタルするのもありだと思う。

盗難保険のある会社もあるようなのでまたじっくりと調べてみたいと思う。

とはいえ、住んでいる場所によると思うので近所を確認してみても良いかと。少し調べてみて比較的全国に展開してそうな会社を試しにひとつピッツアップしてみた。

『ハローストレージ』【公式】

3位。 毎日同じ場所に停めるなら、バイク用のロック推奨

マンションや会社の駐輪場など毎日同じ場所に停めるひとは、同じリズムで自転車が置かれているため、窃盗団も安心して狙うことができる。

やむを得ず同じ場所に置かざる終えないなら金と重さにものを言わせるしかない。下記のようなバイク用なら鍵だけで17kgあったりするので、まず通常の工具では太刀打ちできない。もちろん、持ち運びができないので自宅や移動先に保管しておくことになる。

価格も自転車並みなので買う勇気がでない人がほとんどだと思うが、この鍵以上の値段の自転車を放置するしかない場合はやむを得ない選択になるのだと思われる。

4位。 出先での安全を求めるなら、U字ロック推奨

お出かけ中に自転車を駐める必要がある時の安全性を求めるならU字ロックを使いたい。自転車用の鍵で最強と言われているのが下記のABUSの「540」とクリプトナイトのニューヨークロック3000」。

どちらも各メーカーの最強レベルとしてラインナップされている商品で、特大のボルトクリッパーでも切断できないほど頑丈に造られていて大概これを見るとびびると思われる。もちろん、バイク用と比べると強度は落ちるがその分1.5キロ~2キロ程度まで重量が軽くなる。

このクラスになるとジャッキやサンダーを使った特殊工具に対しても耐性が強く、ABUS540は14tの付加がないと切断できないと言われている。車用のジャッキはせいぜい3、4tなので遙かに強いことが分かる。

デメリットはサイズが大きく、折りたたんだり、綺麗に収納できないので、バッグに入れるか、このままフレームに固定することに。

「最強の鍵とは」と偉そうなことをタイトルで書いたが、結局定番のこの辺りの鍵に落ち着いたのは申し訳ないところ。

もちろん、これ以下のレベルでも十分なのだが、最強というカテゴリーであればどのサイトでも間違いなく登場する代物だと思う。

---

追記:ランクは気持ち下がるがもう少しコンパクトで、最強に近いグレードのものをもうひとつピックアップ。どちらを選ぶかは、在庫のありなしとサイズ、デザインで選んで大丈夫かと思う。

5位。 使い勝手と安全の妥協ラインを考えるなら、ABUSの多関節ロック

室内は無理、近くにガレージがない、移動が多い、U字ロックは使い勝手が悪い、という人に残された選択肢は「ABUS6500」ほぼこれ一択と言える。

私も使っている鍵で重量もそれなりにあるが、U字ロックの不便さを解消できて地球ロックを考慮するとこれが最良の選択。

多関節だけあって折りたためるので自転車のフレーム付けさえすれば邪魔にもならない。1.5キロという重さはロードバイクにはきついと思うが盗難されるよりはましかと思う。

また、U字ロックと違い関節が動くので、ジャッキなどを使った力業も通用しない。もちろん、弱点がないわけではないが通常利用であれば上記のU字ロックに次ぐ鍵であることはいうまでもない。

このシリーズの下位モデルにABUS6000があるが、先日の切断実験で大型ボルトクリッパー対策にはならないと格付したため高級自転車にはおすすめしない。

6位。 軽くて強い鍵は、金を積めば買える(要輸入)

耐久性と強度の最強を求めると必ず鍵は重くなる。これを解決する方法はひとつ。金で解決すること。

少し前に発売された「Altor 560G」はその代表格でチタンを使った強度が高い鍵にも関わらず、重量が560gしかない。多関節の弱点である関節部分も刃が入りにくいように工夫されており、よく考えられている鍵のひとつだと思う。

日本ではまだそこまで使っている人がいないと思われるので、レビューも少ないが写真で見る限り悪いモノだとは思えない。

その代わり価格が2万円強と高めの設定で、現在購入するには基本海外から取り寄せになる。

現時点だと、詳細は不明の部分も多く、実物を見れないので順位としては6位にいれることにした。

ちなみに、私がこの鍵の購入をためらっている理由はひとつ。関節が4つしかないこと。せめてあと1つ関節が多ければ、、。 4つだと柔軟に変形できないので地球ロックできない箇所が圧倒的に増えるのを懸念している。

7位。 なし

え?チェーンがでてなくない?と思われたひともいるだろうが、チェーンは強度を上げるとU字ロックや多関節よりも重くなり非効率。軽くすると細くなり小型のボルトクリッパーで切断できてしまい役不足になる。

U字ロックかワイヤーかみたいな時代ならチェーンでも良かったが多関節がある今、あえて選ぶ必要性は薄いと考える。

また、自転車固定式ロック(リング錠)はそもそも固定物と繋げる地球ロックができないので、高級自転車用の鍵として購入する意味は無い。

番外編。 1kg程度で強めの鍵

もう最強の鍵うんぬんではなくなるが、現実的に考えて最強の鍵の重量が無理なら、このへんで手を打とうか、、というラインをひとつ紹介しておきます。

 Evolution Mini-7は、このブログでも実験している鍵。U字ロック自体なら1kgを下回る重さで、上記「540」には及ばないが中々の強さで中型ボルトクリッパー程度なら余裕で耐えられる。

ただ、これに付属するケーブルロックはニッパーで切れる低レベルなので、地球ロックする際は、必ずU字ロックを使うこと。ケーブルロックはフレームとホイールを繋ぐなどパーツの盗難防止として使うこと。逆だと無意味に。。

 

もっとシックなものないの!?という人はこの商品もありかと思われる。重量も900gと1kgを下回るが、ABUSのランクでもレベル12/15をマークする。価格がEvolution Mini-7よりも2倍近く高いためデザインが気に入る以外で選ぶ理由は少ない。

ABUSもクリプトナイトも海外メーカーのため、国内取り扱い製品は代理店が取り扱うものか、並行輸入されたものしかない。直接海外から買えるひとはもっとバランスの良い鍵もあるので、ぜひ各メーカーページからチェックしてほしい。

補足。

上記で羅列した最強の鍵は大型のボルトクリッパーでも容易に切断できないレベル。

とはいえ、4位以降はサンダーや油圧カッターに耐えられないケースも考えられるため、停め方や鍵の付け方には注意しておきたい。

安全性を優先した自転車の停め方、鍵の掛け方については改めて書きたいと思う。

結局、自転車用の鍵で私がおすすめできる最強の鍵は5つ(+強め2つ)しかなかったので、おすすめした鍵だけではちょっと、、という人は、鍵の格付ランキングのできるだけ上位から選ぶようにしてもらいたい。

高級自転車におすすめできるような価格の高い鍵の実験数がほぼ皆無のが、ただただ申し訳ないが。。