Palmy Sports(パルミースポーツ)アルミシャックルロック PS-101AL-R
サイズ:190mm×120mm(U字アーム径:Φ16mm (カバー含む))
製品重量:315g
素材:アルミ合金
付属品:ラウンドキー 3本
「レビュー」
2016年頃に格付けした「アルミシャックルロック P-ES-101AL/Φ15mm」のロングバージョンになります。
このブログ、1年続けばいいなと思っていたのにもう4年も経ってるんですね。
この2種類のスペックの違いですが、
アームの太さはパルミー15mm/パルミースポーツ16mm
サイズは、パルミー175mm×120mm(内寸:130mm×75mm)/パルミースポーツ190mm×120mm(内寸:145mm×75mm)
重さはパルミー300g/パルミースポーツ315g
スペック表記はリンエイ株式会社のオフィシャルページから引用しています。
これ見る限り、内寸は縦が15mmしか違いません。太さは約1mm。これがどのくらいの影響があるのか、のちほど確認してみたいと思います。
ちなみに、今回のパルミースポーツは、普通のパルミーと同じアルミ素材で太さもあまり変わりません。そのため切断強度の差は出にくいかと思いますので、2種類のサイズ比較を重点的にレビューしたいと思います。
とてもシンプルなパッケージで届きました。パッケージも価格に乗っかるはずなので簡易なのは歓迎です。
パルミーとはロゴのフォントが違うんですね。
ぱっと見はほぼ普通のパルミーと違いは分かりません。若干縦に長いかなぐらい。
見た目に関してはシンプルで好きですね。アーム部分もゴムで覆われていて、フレームを傷つけにくくなっています。
普通のパルミート違い、パルミースポーツはアーム部分が少し湾曲しているのが特徴です。 ズボンの後ポケットに入れたときの違和感を解消するために、ラウンド形状になったようです。
鍵穴部分もまったく同じです。
鍵もちゃんと3つ入っています。家保管、仕事場保管、持ち出し用です。
ロック機構もまったく同じ。なんだか安心感ありますね。
シリンダー部分にはダブルロックを採用しています。片方切断されても鍵を自転車から外しにくい構造です。
パルミーとパルミースポーツを比較してみた
左がパルミー、右がパルミースポーツです。ほんと兄弟分ですね。
ぴったり並べてみました。お?以外と違う!15mmですが、結構違いませんか?
シリンダーの造りはほぼ同じようですね。
サイズを比較してみた
左がパルミーで、アルミの太さは約14mm
右がパルミースポーツで、アルミの太さは約14mm。あれ、、ほぼ同じ、、
右のパルミーのゴム部分の太さは、約16mm。
パルミースポーツのゴム部分の太さは、約16mm。1mmの太さはどこの違い?
このパルミースポーツのゴムがたまたま薄いだけなのでしょうか。
パルミーの縦の内寸は、約131mm。
パルミースポーツの縦の内寸は、約145mm。どちらも公称通りのサイズでした。
パルミーの幅は、約76mm。
パルミースポーツの幅は、約77mm。こちらも同じですね。
ということで、サイズを比較した結果、違いは縦の内寸が15mm長いだけでした。
サイズ感を分かりやすく比較
2つをぶら下げてみました。こうやって見ると縦15mmは差が大きいように思います。
でも、いっそのこと30mmぐらいに伸ばしてくれたらいいのに、と思うのは私だけでしょうか。
シリンダー部分を基準にぶら下げてみました。わずかな差ですね。これが命取りにならければいいのですが、、と言ったところ。
重さを比較してみた
パルミーの重さは、297g。
パルミースポーツの重さは、313g。鍵としては中々良い水準の精度だと思います。
自転車で施錠してみた
このぐらいスカスカな施錠状況なら、どちらでも問題なしですね。
ただ、フレームに地球ロックしようと思うと、パルミースポーツの方が有利なのは間違い無さそうです。
「実験」
まずは恒例。手で引っ張りましたが、もちろん大丈夫でした。
ニッパーやワイヤーカッター、金切鋏も問題なしです。
300mmのボルトクリッパーの出番です。
このサイズでは、まだ16mmのアルミは挟み込めそうにありません。カバーのゴムにキズを付けるのがやっとですね。
以前、普通のパルミーは350mmでなんとか切り進めましたが、300mmでは難しいようです。
450mmのボルトクリッパーです。
数年前に実験した普通のパルミーの時は、以前使っていた350mmのボルトクリッパーで15分経過クリア、600mmでアッサリ切断。その後、工具を新調した際の450mmで数分かからず切断していました。
今回もこの辺りで切断してしましそうですが、、実験してみます。
450mmでも刃を最大まで広げないと16mmは挟み込めません。そのため、アルミにアタリを付けながら徐々に進めていきます。この辺りちょっとしたコツが必要です。
その後、腕力だけではしんどいので体重をかけていきます。
30秒過ぎた辺りでバスッと刃が入り込みました。そのままザクザクっと力を入れて無事切断です。
時間にして約45秒。4年も同じことをしていると切断スピードがかなり速くなったように思います。そのため、普通のパルミーも改めて今回切断してみました。
約46秒。ほぼ同じですね。
こちらが切断面です。左がパルミー、右がパルミースポーツです。
太さも断面も色も全部同じなので、たぶん、同じアルミ素材でしょうね。
【A】「結論、コンビニなら行けるかも」
格付のランキングはパルミーと同じになりました。
300mmのボルトクリッパー以下の工具には無敵状態ですので、アルミ素材とはいえU字ロックとしての価値は断然ありです。衝動的に盗難しようとした相手に対してはこの鍵で問題ないと思われます。
ただ、ニュースなどで見る常習的な相手には、心配はあります。450mmのボルトクリッパーは大きめのバッグに入るサイズです。人気の車種や高価な自転車の場合は、もっと上位ランクの鍵でないと、数分で盗られる可能性でてきます。
普通のパルミーとパルミースポーツのランキング順位どうしましょうかね。切断強度はまったく同じなのですが、、あえてケチつけると、、セキュリティ面ではアームの長さは短い方がボルトクリッパーを差し込みにくくなるので、普通の方が上ということにしておきましょう。買うなら少しでも長く地球ロックしやすいパルミースポーツ一択だとは思いますが。。
ちなみに盗られやすい自転車だけど、予算がないという場合には、同じ価格帯のノグチ(NOGUCHI) ワイドUロック GHL-039の方がまだ安心ですね。重量は増えますが、、
ノグチ ワイドUロック GHL-039を格付してみた - Bicycle Security Lab
コスパがよい鍵は以前記事にしているので参考にしてみてください。
パルミーもパルミースポーツも同様ですが、アルミ素材の鍵を使う際は、適材適所でお願いします。長時間の放置には向いていません。金鋸にも弱いですしね。コンビニ程度にしておいた方が無難でしょう。