自転車の鍵に必要な【硬さ】と【サイズ】を調べてみた

必要な条件は硬さとサイズ

防犯性能の高い自転車の鍵（鍵の格付ランキング『Aのシルバー以上』もちろん地球ロック必須）にとって、強敵は切断される恐れのある大型ボルトクリッパーと電動工具。

これらに対応できれば少なからず盗難される可能性が下がる！

そこで重要なのが硬さ（強度）とサイズだと考えました。

自転車の鍵を切断するのに必要な切断強度は、鍵メーカーが好評していないので実験するしかないけど、工具のスペックはある程度好評されているので、その硬度や切断可能サイズを実際に測りながら安全な鍵のスペックを割り出せたらと思います。

天敵、ボルトクリッパーについて調べてみた

メーカーのよくある質問のところにこんなことが。。
http://www.mcccorp.co.jp/catalog/qa/right1.htm#shosai104

詳しく読むと、軟鋼線材切断用、硬鋼線材切断用とある。私が使っていたのは軟鋼線材切断用だったらしい。
しまった、、しかしそれで切れてしまっていた数々の鍵の存在、、、
刃がボロボロになったし、次は硬鋼線材切断用のものを購入して実験しようと思います、、
※現在、硬鋼線用のボルトクリッパーを購入・実験済み

そして、切断できる硬さやサイズもものによって大きく違うらしい。
ネットで工具をざっくり検索したところ、下記のようなスペックが一般的。
スペックの見方については素人なので間違えているかもだけど、HRBは軟鉄の強度指標。HRCは硬鉄の強度指標のようで、それぞれにレベルがあり数字が高いほど硬いっぽい。

工具のスペックから必要な硬さとサイズを考える

◆ボルトクリッパーの切断できる硬さ太さ、刃先の最大サイズはこんな感じ。

200mmでHRB80軟線4mm、HRC40 硬線2.5mm(※刃先の最大径6mm)
300mm／HRB80軟線5mm、HRC40 硬線4mm(※刃先の最大径11mm)
450mm／HRB80軟線8mm、HRC40 硬線5.5mm(※刃先の最大径17mm)
600mm／HRB80軟線10mm、HRC40 硬線7mm
750mm／HRB80軟線13mm、HRC40 硬線8mm(※刃先の最大径21mm)
900mm／HRB80軟線16mm、HRC40 硬線9mm
1050mm／HRB80軟線19mm、HRC40 硬線10mm
（※所有の工具の手計測値）
（※切断できる硬さと太さはメーカーの公称値です。実感値としてはもう数ミリ上振れで切断できます）
（※刃先の最大径は切断の可否を考慮せず、刃先を最大まで広げた際のサイズです)

◆鉄筋カッター

　最大16mmまで切断　鉄筋(D16)

◆油圧カッターの中でもハンディタイプの強度指標がこちら
　切断能力：16t
　切断範囲　平均～16mm　最大～22mm

◆自動車用ジャッキ
　能力：平均2～4t

◆サンダー、グラインダー、電気のこぎり、丸ノコ　無制限

最強のU字ロックと言われている「Granit X-Plus 540」は公式で14トンに耐えるといわれているけど、油圧カッター、サンダーに勝てず。もちろん、切断できない鍵はないと言う前提ではあるものの少々辛いかな。

3:27付近で「Granit X-Plus 540」をサンダーにより切断しています。

ということは油圧カッターやサンダー対策は無謀な挑戦で、完璧を目指すとバイク用などに見られる数キロ系の鍵が必要になると思われる。。それでもあくまで時間稼ぎにしかならないのであれは1キロを超える自転車の鍵は、オーバースペックと言えるかもしれない。。