Bicycle Security Lab

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ROCKBROS(ロックブロス)を格付してみた

ROCKBROS(ロックブロス)

「スペック」

サイズ:7cm×5cm
ロックプレート:L58.5cm X W1.8cm

材質:亜鉛合金
重量:630グラム(パッケージを含む)

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「レビュー」

Amazonのチェーンカテゴリーで異彩を放つプレートロックの鍵。

小さなプレートを重ね合わせ、丸めるように畳んだ姿はアイデアもの。見た目の通りコンパクトなので、サドルの下に簡単に取り付けられる。 

もちろん、小さいとは言え、50mm×70mmあるのでそれなりに存在感はある。630gと比較的重く、以前実験したTATE フォールディングロックが350g程度なので2倍近い。その分強度には期待したいところ。

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鍵のタイプはよくある丸鍵。ピッキングはしづらそうだが過去にこのタイプはやらかしている鍵も多いので少し心配。付属が3本あるのは標準的な数だが嬉しい。

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鍵を回すと本体からパーツが飛び出してきてロックが解除される仕組み。自転車に付けたらプレートの先を本体に差し込み、飛び出たポチを押し込むと鍵が掛かる。

かなり奥まで入れないと鍵が掛からないので取り付けの際は気をつけたい。

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鍵を広げるとこんな感じ。160mm程度の円ができた。

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手元にあるABUS6500と比べてみた。

ABUS6500とTATE フォールディングロックがほぼ同じ内径だったことを考えると二回りぐらい小さい。
プレートが細いので地球ロックはしやすいと思うが、できる場所は大分限られそうだ。

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いつもの通り前輪に取り付けてみた。さすがにこれは余裕。

ただ、幅18mmのプレートの細さがちょっと気になる、、

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フレームにも取り付けてみた。プレートが細いだけに意外と簡単にロック!ただ、手で割れそうなぐらい華奢、、あとで手で折れるか実験してみようと思います。

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気になるプレートを繋ぐリンク部分は、プラスチックのカバーが付いていますね。やはりここが弱点と認識したうえでコストとの相談なのか、、ちょっと心配。。

では早々に実験開始! 

「実験」

まずは、手で折れるか試してみる。

自転車に取り付けた状態で一番弱そうな本体とプレートのリンク部分にテコの原理で力を加えていきます。ん、、曲がるけど折れない。

次に少しゆるゆるにして実験。ん、、折れない。一安心。

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プレートの回りはプラスチックのカバーが付いていて、そのカバーがしなりで白くなっているのが分かる。でも折れなくてよかった。

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鍵全体に力が加わったためか、上下のパーツがすごく簡単に外れてしまいました。はめ込み式なんですね。これ自転車に取り付けていたら外れるのでは?

カバーを外したままで実験を継続します。

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全体に力を加えてしまったため、プレートがゆがみ元に戻らなくなってしまった。

試しに自転車から取り外して、両端を持ち腕力で曲げてみました。

ん、、折れない。両端が付くぐらい曲がるのですが、ポキッとはいきませんでした。

家庭用のハサミやニッパーで切りにいきます。

ハサミは無理だったので、ニッパーに持ち替えます。

まずはプラスチックのカバーを切り、プレートを切断できるか試そうと思います。

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プレートの厚さは約2.8mm。TATEよりも肉厚ですね。プレート部分を切断するのは難しそうです。

プレートを繋ぐリンク部分を狙います。

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10分ほど粘りましたが、市販のニッパーではどれだけ力を入れても切ることができませんでした。腕がパンパンです。

次に、ワイヤーカッターを取り出します。

ワイヤーカッターに関しては小型工具最強のカッターですがプレートはさすがに挟み込めませんね。端に少し傷を作ったぐらいでした。

では、数々の鍵を破壊してきた300mボルトクリッパーで実験してみます。

まずはプレートを切断できるか試したいと思います。

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プレートを加えさせ、3回ほど握りったところでパチッと切断。

時間にして約10秒なので瞬殺といえるでしょう。

TATEの20mmプレートの切断には腕力も必要だったことを考えるとプレート幅18mmというサイズの影響が大きいと考えられます。上の写真の切断面が赤いのはボルトクリッパーの塗料剥がれなので無視してください。

プレートまわりのプラスチックカバーを剥いでむき出しにしてみました。

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細部を見ていきます。プレート幅はやはり2.8mmほどで、リンク部分はプラスチックのカバーが付いています。

すでに切断し終わっていますが、次にリンク部分に刃を入れてみます。

プレートのサイズが小さいこともあり、プレートを切るよりも難易度が高い。

ぐにゃりと曲がって刃がリンク部分に力が入らないという、、もちろん、チャレンジから2分ほどで捕まえることができ、力を入れると一瞬でバコっとリンクが飛び散りました。 

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切断されたリング部分です。プラスチックのリンクカバーはボルトクリッパーの圧力には無意味でしたが、ニッパーなどにも十分な保護力があったようです。この雰囲気から察するに保護というよりワッシャー的な要素で取り付けられているのかもしれません。。

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リンクのピンは約5mmちょい。意外としっかりしたという印象。

TATEが4mmで、ABUS6000が7mmなので、素材の強度を考慮しなければ、それなりにしっかりしている感じがします。

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飛び去ったもう片方のピンを発見しました。なるほど、

A シルバー「コンビニのトイレにいけるかも」

一般的なカッターやハサミ、ニッパーには対抗できる強度があることが分かりました。専用工具を持ち歩いていない衝動的な自転車泥棒には有効であると考えます。

 しかし、窃盗団や自転車を最初から狙っているひとが所持している300mm以上のボルトクリッパーには完全に無力でした。

格付はAのシルバーになります。

TATE フォールディングロックLKW19103よりも格付は上になります。

腕力という力業で折れなかった、切れ込みを入れても折れなかったのは、TATEよりも厚いプレートとピンのサイズが影響しているようでした。

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今回、実験して分かったことですが、以前に実験したTATEのプレート厚さは2mmとなっていますが、実際に測ると1.6mmほどで、場所により1.8mmなどバラバラでした。個体差かもですが。

幅広で薄いTATEと、幅狭で肉厚のロックブロスですが、格付実験的にはロックブロスの方が安全度が高いという結果になりました。

TATEについてはTATE2なども発売されていて、初期型を購入することは少ないと思いますが、どちらがおすすめかとなると価格も同じぐらいなので、ロックブロスを選択する方が良いかもしれません。TATE2はいずれ実験したいと思います。

格付カテゴリー内のABUS1500と比較すると

ABUS1500の重さは270gで約2.3倍。鍵を広げた時の内径も330mmと約2倍。価格は同じ。

利便性としてはABUS1500が優位かと思います。

ただ、自転車にコンパクトに取り付けることができないため、手持ちやバッグに入れたくない人はこちらが選択肢のひとつになるかと思います。

ABUS1500と強度や盗難難易度を比較すると

若干ですがロックブロスの方が上かもしれません。

こちらはプレートに3回ほど刃を入れて切断できましたが、ABUS1500は1回で2本のチェーンをまとめて切断できます。布が邪魔をして自転車からすぐには外せませんが、根元は固定されていないのでロックの方法によってはリスクが格段に上がると考えました。

ロックブロスは、ABUS1500の上位に位置づけしたいと思います。

 

とはいえ、バッグに隠し持てる300mmのボルトクリッパーで瞬殺なので、長時間の駐車には向きません。マンションなどの駐輪場に停めるのも危険かと思われますので、一時的な利用、または目の届く範囲に停める際に限り使うべき鍵だと思います。

ボルトクリッパー対策まで考慮しないのであればアリな選択です。