MasterLock 手錠型ケーブルロック《8275JADPROBLK》
■ブランド Master Lock
■特徴: セルフコイリング式
■ロックタイプ:キーロック
■商品寸法 (長さx幅x高さ):50 x 28 x 8 mm
■材質:ビニール, 合金鋼
■ ケーブルの長さ:1000mm
■ ケーブルの太さ:8mm
マスターロックの鍵は、過去にU字とチェーンの2種類を検証していますね。
今回は異色の手錠型ケーブルロックです。
このようなユニークな鍵を発売できるのは老舗メーカーの余裕といったところでしょうか。
ロック部分は切断に強い焼入れ鋼製ということで、手錠のイメージ通り強固のようですが、あくまでケーブルロックなので期待はほどほどに検証したいと思います。
レビュー
パッケージを外すと、まさに手錠そのものができてました。
さすがに手錠だけあって威圧感はなかなかですね。手にはめられたくないです。
付属のキーは4つと上々です。家、職場、持ち歩き用、予備と使い分けできます。
ケーブル部分は癖がついているので手を放しても丸まっています。
こういうのは意外と便利ですね。
手錠を開けてみました。うん、手錠です。
結構広がるので、取付は問題なさそう。
横から手錠を見たところです。2枚のプレートを挟み込んでいるようです。
見た目は強そうですが、ボルトクリッパーには、、といった印象です。
色々なところを測ってみた
手錠部分の内径は、直径5cmほど。コンビニなどのポールと比べると小さいですが、ポールを手錠で直接施錠するするわけではないのでOKでしょう。
ワイヤーの輪部分はそのままの状態で約5.5cm。こちらも十分です。
手錠の金属部分の厚みは4.6mmです。ちょっと細い気もしますね。
幅は7.5mmです。
ワイヤーの直径は7.6mmと公称の8mmより少し細め。
手に持つとこんなイメージです。意外とコンパクト?
実際に使ってみた
さすがはケーブルロック。柔軟度は抜群です。
ケーブル長は、1mほどあるので自転車のフレームも余裕です。
「実験」
手錠とケーブルのどちらを攻めるか悩みましたが、普通にケーブルから攻めてみます。
まずはニッパーです。
手慣れてたもので、ジワジワとワイヤーを切っていきます。
1分ジャストぐらいでパチンっ!と切れました。
カウントは、鍵の1m手前からストップウォッチを押してスタートしているので、正味の切断時間は50秒ほどでしょうか。
ケーブル部分の中身は普通のワイヤーのようです。
特筆するところは特になさそうです。
次に手錠部分を攻めてみます。
さすがにニッパーでは切れません。
200mmのボルトクリッパーを持ってグっと握りましたがこちらも切れませんでした。
そこで300mmのボルトクリッパーに持ち替えます。
フンっと力を入れるとジワーと刃が入っていき、バスっと切断。
当初200mmでダメかと思いましたが「強い焼入れ鋼製」を使用ということで思ったより強かったですね。
【D】「盗難防止の鍵としてお薦めしない」
ニッパーで切断できてしまったため、当ブログとしてはおすすめできないという結果になりました。
とくに今回のケーブルはワイヤーの直径が4mmと過去のケーブルロックの中でも細い部類なので、約1分という短時間で切断できてしまったようです。
ランキングの順位ですが、Dカテゴリー内の「バイスガード エア コンボ」以下、「ニッコー(NIKKO) 特殊繊維配合チェーンロック「DR-180」以上の位置に入ることになります。
まとめ
細めのケーブルロックということで、こちらの鍵をメインに使用することは絶対おすすめいたしません。あくまでパーツなどを施錠する補助的な役割に徹するほうがいいと思われます。
ケーブルロックはどんなに太くても時間をかければニッパーでほぼ切れます。ワイヤーカッターを使えば短時間で攻略されます。ボルトクリッパーを持ち出す必要もありません。
何が怖いって、ニッパーは100円均一などで普通に売っているんです。街中なら現地調達可能です。もしかしたら一個ぐらいすでに持っているかもしれません。
ケーブルロックの中でも少し価格が高いのは手錠部分にコストがかかっているからだと思われますが、ここを狙う必要もないわけで、、
こちらの商品をあえて選ぶ理由は無さそうです。
自転車を守るメインの鍵を探してる人は、できればAカテゴリー(300mmボルトクリッパーをクリアした鍵)以上の鍵を選んでくださいね。