ROCKBROSのブレードロック4桁ダイヤル式
■ ブランド:ROCKBROS
■材質:亜鉛合金シリンダー+鋼合金製ブレード+ABS樹脂コーティング
■重さ:約1047g
■長さ:約85cm
このブログでも数回登場しているロックブロスの鍵です。今回は多関節ロック、プレートロックと呼ばれているカテゴリーの鍵になります。
注目すべきはその価格です。なんと4000円前後で販売されています!
前回のロックブロスのU字ロックはかなり良かったので期待が膨らみますが、多関節ロックの低価格帯は実は鬼門でして、、あまり良かった印象がありません。
期待半分、不安案分、って感じです。
パッケージから出してみました。
取付ブラケットまで付いてこの価格とは信じられません。
公称1kgなので有名なABUS6000などに近い印象かもしれません。
後ほど計測してみます。
付属品はこれだけです。本体とケース、取付パーツです。
一応、裏側も。
レビュー
ブラケットから取り出してみます。ブラケットに入れると落ちないようにロックがかかる仕様です。芸が細かいですね。
完全に取り出してみました。個体差化もしれませんが、プレートの動きはあまりスムーズではありません。値段なりといった印象です。
このサイドのパーツを使って暗証番号を変更します。
プッシュボタンでロックの解錠もできます。
プレート部分は樹脂カバーが付いています。ABS樹脂コーティングですね。
ダイヤル部分です。4桁なので最大9999回、一秒間に一回解錠を試みると最大166分で開きます。ちなみにダイヤルの動きは固めです。
構造も至ってシンプル。ただ、あまりスムーズではありません。
気になるプレートを繋ぐピンの部分です。とくに対策はされてい無さそうで不安です。
多関節ロックを広げてみました。一般的な形ですね。
最近私が使っているABUS6000と比べてみました。ほぼ同じサイズ感。
プレートの幅も同じぐらいですね。
折りたたんだ時のサイズ感も近いです。このブレードロックが強固であればかなりおすすめできるかもしれませんね。
色々なところを測ってみた
内径を測ってみました。この形状での有効範囲は、横は約12cm、縦は約25cmぐらいでしょうか。十分です。
プレートの幅はカバー込みで25mmほど。
厚さはカバー込みで8mmほど。
鍵本体を計測してみました。1kgとのことですが、実際は884g。
1kgとはブラケット込みだったのでしょうか。
実際に使ってみた
実際に施錠してみました。プレート幅も広くないので問題ありません。
長さも余裕があります。
フレーム部分に施錠してみました。ABUS6000のブラケットが邪魔ですがお許しを。
長さに余裕があるのでここも問題なしです。
「実験」
まあ大丈夫だとは思いますが、念のため手で広げてみます。
もちろん、腕力だけでは壊せません。
次にニッパーを使って切ってきましたが、こちらも大丈夫。
200mmのボルトクリッパーも切れる気配なく表面に傷がついただけです。
ここからが本題です。
ボルトクリッパーの300mmで検証します。
過去にこの300mmをクリアした多関節ロックはあまり多くありません。
あまりというか、ABUS6000と格付に登場していないですがABUS6500の2つだけです。
なので正直不安しかない、、
1m離れた場所からストップウォッチのスタートを押して作業に入ります。
鍵を持ち、ボルトクリッパーの300mmを握り、切り進めます。
思ったより柔らかいな、、
と思っていた矢先、約53秒でパキン!
真っ二つになりました。早い、さすがに早い。賞味の作業時間は30秒ぐらい、、
プレートの奥の切り傷はボルトクリッパー200mmで戦った跡です。
樹脂部分を剥がしてみました。思いのほか薄いですね。
プレートのサイズを測ってみた
金属部分の幅は約20mm。ここは問題なさそうです。
金属の厚みは3.5mmほど。チタンのタイガーロックミニとほぼ同じ厚みなので、極端に薄いわけでもないですがやっぱりもう少しほしい。
5mmあればもう少し粘れたかもしれません。ただ本体だけで1kgは超えていたと思われますが、、
プレートの関節部分も狙ってみました。ここは300mmでは難しく600mmを使いましたが、数十秒で破壊可能でした。
B「トイレなら行けるかも」
300mmのボルトクリッパーで約53秒で切断できたので格付けは「B」になります。
過去、800g帯または以下の多関節ロックは価格に関わらずほぼこのランクになっています。
やはり1kg未満でこの壁をクリアするのは不可能なのでしょうか、、
格付ランキングの位置ですが、手ごたえとしては「SLÄTTNY(スラトニー)」の方が遥かに強いのでこれよりは下、DOPPELGANGER ダイヤルコンボリフレクトチェーンロックよりは切りにくいので上。この中間に入れることにします。
まとめ
価格は確かに安めですが、リュックなど鞄に入る300mmのボルトクリッパーをクリア出来なかったのはお勧めしづらいですね。製品としての造りも競合に比べて良いわけでもありませんし。
どれか一個だけ鍵を選ぶとしたら、、盗られたくない自転車にはもっと強固な鍵をおすすめします。。
前回も書きましたが、ブレードロックのカテゴリー内で選ぶとしたら、価格も高くて重いですが「ABUS6500」、次点で「ABUS6000」を選択した方が安心かと思います。
特に通勤や通学で使う場合は駐車時間が長くなりますからね。
このカテゴリー「B」内にABUSのLITEシリーズもありますが、強固さはこの鍵とそんなに変わりません。樹脂の硬さの違いぐらいの差です。価格はABUSの方が高いのであちらを選ぶ理由もありません、、
ただ、目の前から離さない、すぐ戻ってこられる場所にあるトイレにいく束の間だけであれば有益かと思います。
多関節なのでフレーム取り付けるとかさばらずスマートですからね。
ということで、大切な自転車を守るために鍵を選んでいる方は、もっと上位ランクの鍵をおすすめします。