Bicycle Security Lab

ヒップロック(HIPLOK) Z LOKを格付してみた

ヒップロック(HIPLOK) Z LOK

長さ:40cm
重さ:20g

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「レビュー」

ヒップロックという腰に巻くタイプの鍵が有名なイギリスのメーカーですが、この鍵は「Z LOK」という新種の商品になります。

重量を見てもらうと分かるのですが、驚きの公称20gになっています。もう持っているのか持っていないのか分からないレベルですよね。

下記のようなダイヤル錠なども用意されていますが、今回は鍵を差し込むだけのちょっと変わった方式を選んでみました。

では、細部を見ていこうと思います。

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まるでおもちゃのような雰囲気ですが、パープルのプラスチックの中に金属のプレートのようなものがチラ見しています。

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シリンダー部分に指す鍵はこれですね。2本の突起がある鍵。鍵というか何というか。
1本だけ付属していました。

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このようにしてシリンダーに差し込むと、シリンダー内部のストッパーが稼働してバンドの固定がなくなりサイズが調整できるようです。セキュリティ的にはすでに推奨できる感じではないですが、このままレビューを続けていきたいと思います。

 

色々なサイズを測ってみました。

本体重量を測ってみました。 

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重さを測ってみました。オフィシャルでは20gとなっているので、鍵を入れたら丁度そのぐらいの重さです。

本体サイズを測ってみました。

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バンド部分の厚さを測ってみました。約3.3mmほど。

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バンド部分の幅も測ってみました。約8.1mmほど。かなりコンパクトです。

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内径も測ってみました。鍵に癖が付いているのか綺麗な円にできなかったので、楕円形のまま測ります。横は約9.8cmで、縦は約15cmぐらいでしょうか。

全長40cmなのでしょうがないですね。イメージとしてはパルミーより少し大きいかなぐらいのサイズ感です。

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ジャンルとしてはOTTOLOCK(オットーロック)と同じグループだと思うので、試しに並べてみました。こう見るとOTTOLOCKは頑丈な雰囲気でてますね。Z LOKは逆にハサミで切れてしまいそうな恐怖すら感じてきます、、

 

実際に自転車に巻いてみました。

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40cmなので短いですが細さと柔軟性があり、取り付けるのには苦労しなかったです。

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頑丈な鍵にはないこの柔軟性の高さは良いですね。短い長さを感じさせないです。

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まだ切断していないのに言うのもあれですが、サドルやバッグなど小物の盗難対策の鍵としては優秀そうです。

「実験」

今回もとりあえず手でひっぱりましたが、さすがに問題ありません。

では、工具を使った実験を行います。OTTOLOCK同様、バンドをキュッとしめた状態で行っていきます。

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まずは事務用のハサミを取り出しました。普通の紙を切るためのハサミです。
細いとはいえ自転車と地球ロックの対象分の間には必ず隙間ができるので、そこを狙っていきます。

さすがにプラスチックのカバーには跡がつきましたが、切断まではいけそうにありません。中に見えているプレートのおかげでしょう。

次に、強力ニッパーで実験します。

OTTOLOCK(オットーロック)はここで切断できてしまったので、この商品がどうなるか気になるところです。

ニッパーでバンドを挟み、力を込めていきます。前回もニッパーで手が痛くなったので、少しトラウマな訳ですが、、がんばります。

1回目、ぐっと握るとパスッと切断できました。、、


時間にして20秒です。念のため書きますが、この数値は鍵を付けた自転車の目の前(約1m)に立って、ストップウォッチをスタート、鍵を切断したら元の位置に戻ってストップした時間です。切断のみの正味の時間ではないので注意です。

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プレート部分が見えるように少しだけカバーをそぎ落としました。

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もう少しそぎ落としました。やはりプレートは1枚だけのようです。

厚さは約0.5mmでした。

ちょっと薄すぎたかもしれませんね。厚みが2mmぐらいあれば、いや1mmでもあればニッパーは防げたような、、ああでもそうなるとこの柔軟性は保てないですもんね。OTTOLOCKも薄いプレートを複数毎重ねることで柔軟性を出していましたから、、

 

気持ちを切り替えてワイヤーカッターでも同様にチャレンジしてみましたが、ニッパーと同じく1回目で切断できました。力もさほどかかっていません。 思ったよりも短期決戦でした、、

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比べるまでもないですが、OTTOLOCKと比べてみました。やはりサイズ感が圧倒的に違いますね。この金属の種類が何なのかはわかりませんが、プレートにするにはある程度の厚みと幅がないと強度を上げるのは難しそうです。

この簡単な構造でZ LOKは1500円前後です。構造が複雑でサイズの多いOTTOLOCKが1万円近いのも分かる気がしてきます。軽さと強度、価格の両立は難しいんですね。

 

【D】 「盗難防止の鍵としてお薦めしない」

格付けは強力ニッパーで切断されたので「D」です。

想定の範囲内という結果になりました。

このDカテゴリーで決定ですが、肝心の順位についてもかなり下部に入ります。チェーンロック「DR-180」は切断まで1分少しに対し、こちらは20秒。

強度で対抗する鍵はcrops(クロップス) Q3になります。

再度、ニッパーで切り比べをしてみました。どちらも一瞬で切れるのですが、ニッパーにかけた力の差を格付順にするならば、crops(クロップス) Q3のほうが簡単だったのでこちらが最下位になると思います。

ということで、「DR-180」の下、crops(クロップス) Q3の上という結果に。

 

OTTOLOCKの時も書きましたが、これはメーカー側としてもサブとしての利用、または一時的な使用と目的がはっきりしている鍵なので、納得といえば納得です。

あくまでメインとなる鍵を持っている人がサドルやパーツの盗難防止を目的とした鍵の使い方をする鍵になると思います。まあ2本売りしているショップが多いのもうなずけますね。

そのため格付ではほぼ最下位になっていますが、手でちぎれない、ハサミで切断が難しいということを考えると適材適所での能力としては高いと判断できます。 

このことからも、メインの鍵を格付する当サイトとしての見解は、自転車を手元から話す場合のメインとしは使わない方がよいです。メインはもっと強固な鍵をお使いください。

 

もしAmazonで購入される際は、発送元をよく確認した方がいいです。たまに英国や米国となっています。楽天はその点大丈夫そうです。