ダイヤルコンボワイヤーロック DKL101-BK
「スペック」
サイズ:直径12 × 長さ650 mm
重量:285 g
カラー:ブラック
材質:ワイヤー:スチール、表部:PVC、シリンダー部:スチール × ABS樹脂
「レビュー」
Amazonで自転車の鍵のケーブルロックのジャンルランキングの1位でベストセラーになっているドッペルギャンガーのワイヤーロックです。これは単純に1000円をきるコスパの良さでしょうかね。285gと軽さもあり、ダイヤル式なので利便性にも長けているということなのでしょう。Amazonの口コミで鍵が回らなくなるという不具合もあるようなので慎重に選びたいところです。
触ってみた印象だと鍵の出し入れもスムーズで、ダイヤルもカチカチと気持ちよく回ってくれるので不具合のイメージは感じませんでした。ワイヤーは完全に透明のPVCに包まれているので自転車に傷がつくようなことはないと思います。
サイズはABUS6000とほぼ同じ感じです。これだけの長さがあればだいたいのところなら地球ロックできると思います。電信柱などはさすがに無理ですが。
ワイヤーが太いための副産物と言えるかもしれませんが、巻き付きぐせが少ないので自転車から取り外そうとしたときに、鍵自らがピンっと垂直に伸びようとするため、ダイヤル部分から簡単に外れてくれます。毎日の施錠のことを考えるとこういうのは地味に良いですよね。
実際にフロントタイヤにも付けてみました。余裕です。逆にフロントタイヤだとスカスカで怖いぐらいですね。実験で実際に切っている身としては、隙間がない方が切りにくいので長さは短い方がおすすめです。まぁそこはトレードオフなので環境次第ですけどね。とりあえず地球ロックする際は、必ずフレームに固定しましょう。
「実験」
家庭用のハサミではPVCしか切れませんでした。
早々にニッパーの登場です。
ニッパーも同様にPVCを切ったあとワイヤーを攻めていきます。ニッパーでは瞬殺ができなかったため、ワイヤーを一本ずつ丁寧に切っていく作戦にしました。約5分ほどで半分超えたぐらい切断できました。9分ほどであと5本残しぐらいまでいき、13分かからないぐらいで無事切断しました。最後の一切りでいつも手こずってしまいます。とはいえ、100均レベルのニッパーでも時間をかけるとなんとかなるもんですね。
次に、小型のワイヤーカッターを使ってみました。
この道具の特性上、PVCが上手に切れません。ニッパーでPVCを切り、刃が入る隙間を作り、ワイヤーのみを切ることにしました。バスッバスッと数本ずつ切りすすめ約5分ほどで切断しました。ニッパーと比べてワイヤーが逃げにくい刃の形をしているのでかなり楽です。
次に、350mmのボルトクリッパで試みました。
最大切断能力が7mmの商品ですが、約10秒ほどで真っ二つに。瞬殺です。PVCが柔らかいためバスっと一発ではなく、同じ場所を数回ギコギコしました。それでも数秒なのでん、、怖いですね。
切断した断面を見てもらうと分かるのですが、意外とワイヤー経の小ささに驚きました。サイズにして4mm程度でしょうか。スペックに12mmとあるのはPVCの部分も含めてありますね汗。これは考え物です。。
「結論、一瞬なら目を離せるかも」
格付の判定ですが、今回用意した家庭工具では切断に10分以上かかりました。ただ100円均一のニッパーというどこにでもある工具で結果的に切断できてしまっているので、貧弱さは否めません。これはワイヤーという特性上、やむを得ない部分だと思います。仮に12mmすべてがワイヤーだったとしても時間をかけると切れてしまうでしょうし。
また、一例の状況下でワイヤーカッターが5分、350mmのボルトクリッパは瞬殺だっため、数時間の放置どころか30分適度でも極めて危険と思われます。
格付けとしては、Cのブロンズです。
ニッパーで13分程度で切断できましたが、指標は10分とおいているので一旦クリアとしています。ただ、切れ味のいい高級ニッパーを使われた場合、かなり時短する可能性もあります。ボトルクリッパを持ち出されない限り大事にはなりにくいと思いますが、それでも安心できるレベルには達していないと思っていた方がいいでしょう。
ということで、鍵の取り扱い&価格のコスパが非常によいので、自動販売機でジュースを買うなどちょこちょこっとしか自転車を停めないというひとにはオススメかと思います。数時間手を離れるときは、もっと強固な鍵を使うべきです。