Q3 SPD08/Φ3×1800mm
「スペック」
原産国/台湾
サイズ/3mm×1800mm
重量99g
材質/本体/亜鉛ダイキャスト、
材質/ケーブル/3mmスチールワイヤー(ビニール)
「レビュー」
Amazonで自転車の鍵のランキング3位につけるほど人気のクロップスです。100gをきるだけあってかなり軽いです。自転車のどこかに留めるような構造にはなっていません。ズボンのポケットに入れて持ち歩ける手軽さがあるので問題はないと思います。
鍵も手軽さがでていて3桁のダイヤル式になっています。鍵を持ち歩かなくてよいのは嬉しいですよね。夜とか鍵穴探すだけでもめんどくさいですから。
全長が180cmとのことですが巻き癖があるので、写真の通り強めにひっぱっても160cmほどの長さが実用範囲かと思います。
シートの盗難防止程度には役に立つのではと思います。色がピンクなので、無駄に目立ってますがブラックとかだとありかもです。
「実験」
実際に自転車に装着。
人力でひっぱってみましたがさすがにそこは大丈夫そうです。
次に家庭用のハサミでチャレンジしました
ビニールはすぐ破れ中のワイヤーがむき出しに。肝心のワイヤーも3分程度がんばってみましたが、数本切れただけでハサミの刃が負けてしまいました。
次に少し大きめの万能ばさみを取り出してみました。
このハサミは段ボールや電気コード、プラ板など切る用としてホームセンターなどで買える家庭用に販売されているタイプのものです。ゆっくり動作で刃をかけたところ、ワイヤーがピンっと張った状態で15秒、2回握ったところで切断されました。また、ゆるゆるの状態だとワイヤーが細いせいか刃と刃の間に滑り込み手間取ったので30秒ほど時間がかかりました。
次に100円ショップレベルの格安ニッパーを使ってみました。
さすがに瞬殺とはいきませんが、約15秒ほどで切断できました。
次に、ワイヤーカッターでチャレンジしたところ、、
一回目でばっさりいってしまいました。刃がワイヤーに触れてから1秒もかかっていません。しかも万能ハサミと違い力も必要なかったです。これは、、あまりの瞬殺ぶりにちょっと驚いてしまいました。YouTubeなどで見ていて予想はできていましたがまさかの手軽さです。
念のため用意してあった350mmと600mmのボルトクリッパでも同様の結果に。
ワイヤーカッターは普通のペンチと同じぐらいのサイズなので、ズボンのポケットにしれっと入ります。ん、、これは気をつけた方がよさそうです。
ワイヤーが弱いので必要なさそうですが、剛性をみるために念のためボルトクリッパで本体を挟んでみましたが、こちらも強くはなさそうでした。
「結論、盗難用防止の鍵としてはお薦めしない」
スペックにもあるように3mmのスチールワイヤーにビニールを巻き付けただけの仕様なので、防犯性能は低いと言わざる終えません。
どこにでもあるような紙を切る用の小さいハサミや市販のカッターには耐える仕様ですが、、、
ニッパーなどワイヤーを切るような工具に対しては無力と言えるでしょう。
足がないから自転車を盗もう!という衝動的な相手に対しては有効ですが、少しでも盗む気がある相手には無効な鍵となります。さらに肝心のワイヤー1本1本もかなり細いので、車輪に等に絡まるなどして強く擦れるだけでも切れてしまうと思います。
格付にピッキングは考慮しない予定ですが、この鍵は3桁のダイヤル式のため999通りの暗証番号になります。その場でカチカチすると10分もあれば1周してしまいますので、その観点からしても長期放置にはむいていません。
格付けとしては、Dです。
家庭用工具で一瞬で切られてしまうので、一瞬も自転車から目を離せないレベルです。サイクリングやポタリングなどの状況下で、自動販売機で飲み物を買うのでさえためらうべきだと判断しました。自転車から確実に離れてしまうときには、もっと強固な鍵を使うようにしましょう。
しかし、サドルやバッグ等のパーツを一時的に守る鍵としては有効ではないかと思います。