Bicycle Security Lab

OTTOLOCK(オットーロック)を格付してみた

OTTOLOCK(オットーロック)

幅:18 mm幅
長さ:30インチ
重さ:150g

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「レビュー」

数年前、クラウドファンディングで初お披露目になった鍵です。

多層レイヤーによる金属プレートを重ねた、軽量かつ強固な鍵として話題になりました。

最近では日本代理店での取り扱いもスタートして購入しやすくなったようです。

 

また、この商品はブログを見て頂いている方からも、格付のご依頼を頂いていた製品なので詳しめにレビューしていこうと思います。

 

海外の実験動画です。この動画を見る限り頼もしいですね。

ただ、メーカー側も鍵のレベルとしては、ワイヤーより上。U字より下。

という広報を行っていることからもあくまでサブとしての用途だとは思います。

 

では、パッケージから見ていこうと思います。

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日本に正規品もあるのですが、売り切れだったので、こちらの商品はアマゾンで並行輸入品を購入しました。

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3桁のダイヤル式です。

1~999の組み合わせなのは頂けないですね。総当たりの最後でも17分、、

せめて4桁、希望は5桁です。
まあ3桁の時点で長時間の放置は想定していないのかもしれません。

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シリンダーはしっかりしており、ここを壊そうとするひとはいないかと思います。

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この一番上のシルバーの突起を押しながらバンドの出し入れをします。

推している間は、ロックが解除されるので自由に長さの調整が可能です。
ダイヤルロックすると突起が下に押せなくなります。

f:id:tugune:20180503181305j:plainこんな感じでバンドを通します。見たまんまですね。

色々なサイズを測ってみました。

本体重量を測ってみました。 

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重さを測ってみました。オフィシャルでは150gとなっているのでほぼジャスト!

雑なメーカーが多い中、すばらしいです。
150gとか持ち歩いているのを忘れてしまうレベルです。

本体サイズを測ってみました。

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長さは約30インチで、公式では76cmとなっているのでほぼジャスト。

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幅は18mmほどあります。

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厚みは約3mmですね。

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内径も測っておきます。直径は約24mmほどですね。

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いつもどおり、ABUS6500との比較です。プレート厚み分ottoの方が広い感じしょうか。

重さと使いやすさは圧倒的に違いますが、、

 

このサイズ感だけでも圧倒的に軽量コンパクト!強度の期待ができなくてもこのスペックだけでも買いな人は多いと思います。

小さくしてみた。

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軽量コンパクトが売りの製品なので、どこまで小さくなるか無理のない程度に丸めてみました。
これならバッグの中でもOKですね。

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結構小さくなりますね。これ以上小さくすると丸めるに時間かかります。

 

実際に自転車に留めてみました。

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自転車の前輪です。余裕過ぎる。。

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バンドがシリンダーに少しでも通っていればロックできるので、最大だとこのぐらいまで広げることができます。

このOTTOロックの使い方

通常の鍵と違いバンドをギュッと締めるタイプです。
f:id:tugune:20180503183341j:plain地球ロックする際は、このようにバンドを最小限まで小さくする必要があります。
チェーンやワイヤーロックだと余った部分が下に垂れ下がり、ボルトクリッパーの餌食になっていました。
このスタイルなら、腰より上で留めていればボルトクリッパーの体重攻撃から逃れられるかもしれませんね。

今までにないバンドというスタイルなのでどんな結果がでるか楽しみです。

 

「実験」

とりあず、手でひっぱりましたが、問題ありません。

では、いつもお通り自転車に取り付けて実験を行います。

いつもは防犯をかねて実験風景の写真は公開していないですが、特殊な止め方の鍵なのでさらっと出しておきます。

f:id:tugune:20180503183835j:plain高い位置のフレームに付けるか迷ったのですが、バンド内の隙間がより少なくできそうなホイールにしました。

この隙間のない感じ、、
大型ボルトクリッパーを使うと自転車に傷が付きそうですよね、、

 

まずは、強力ニッパーから試していきます。

バンドの周りは普通のゴムなのでさらっと切っていきます。
少し切ると中からケブラーの黄色い繊維が出てきて切断を邪魔しています。

そのまま進めると薄い金属プレートが出てきました。

プレートは数枚あり、ニッパーでは切断できそうにありません。

 

挟んだままひねりを加えながら切ることに、、

ポロポロ、、

2分超えたぐらいからプレートが細切れにちぎるテクニックを覚えました。

3分ちょい経過、、

ケブラーのみになりサラッと切断できました、、

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長期戦も覚悟していたのですが、意外と、、早い

 

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床に散らばっていたプレートの残骸を集めてみました。
結構薄いプレートだなという印象。

ニッパーで終わってしまいましたが、、

ワイヤーカッターでも実験してみます。

ニッパーだとちまちまと時間がかかりましたが、ワイヤーカッターだとバスっバスっと切る手応えがあります。ワイヤーカッターは刃の長さが短いので真ん中あたりで少し手こずりましたが、約2分少しで綺麗に切断できました。 

せっかくなので複数のボルトクリッパーも試してみます。

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左が750mm、右が300mmのボルトクリッパーの痕です。

厚さが3mmですが柔軟性のあるバンドのため大型のボルトクリッパーの刃先の隙間に収まって歯形が付いただけでした。

これは私のメンテナンスのせいもあるので、300mmのボルトクリッパーの刃の隙間を調整して隙間なしにして再チャレンジしてみます。

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刃の隙間をぴったりに調整するとあっさり切れましたね。

ケブラーだけは切り残しがあったので、普通のはさみで切断しました。

しっかり隙間を埋めていても750mmクラスは使い物になりませんが、200mm、300mmクラスだと調整した刃での切断はトータルでも約50秒と瞬殺に近かったです。

鍵を分解してみた

PRODUCT | OTTOLOCK(オットーロック)・ポータブルロック 日本公式サイト

公式サイトにもあるとおり、複雑な構造をしているバンドなので実際のところどんな感じなのか分解してみようと思います。

 

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外側のゴムだけを剥がしてみました。

ケブラーがびっしりと編み込まれています。これ結構コスト高そうですよね、、

オリジナルで設計、製造しているのでしょうから価格が高いのも少し納得です。

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ケブラーを剥がしてきました。

中から薄いプレートが3枚出てきましたね。プレートの隙間にもケブラーがびっしり。

公式のイメージ図とはまた違う構造ですが、これはこれですごいっす。

ここまでケブラーを使った製品はみたことがありません。

5cmほど剥がしてみましたが3枚のプレートがずっと続いていました。

 

では、分解も終わったところで格付にはいります。

 

【D】 「盗難防止の鍵としてお薦めしない」

格付けは強力ニッパーで切断されたので「D」です。

海外の動画を見ていたので拍子抜けの部分もありますが、一応ニッパーで切断できるという感じになりました。

このDカテゴリー内ので順位ですが、チェーンロック「DR-180」は切断まで1分少しに対し、こちらは約4分と4倍近く時間がかかります。

また、J&C(ジェイアンドシー) ワイヤーロック はワイヤーをニッパーで切るのに約7分かかっているので、カテゴリー内で2番目のランクになりました。

 

メーカー側としてもサブとしての利用、または一時的な使用と目的がはっきりしている鍵なので、納得といえば納得です。

 

この格付では、あくまで主力としての鍵の検討を目的としているので、ランクは下の方になりますが、サブとしは軽量コンパクトなので有益に間違いはありません。

ホイールやサドルなどパーツを守る鍵としては優秀かと思います。

 

自転車と地球ロックの対象をがっちり隙間なく留められれば、大型工具は使用不可になりますが、小型工具ではその隙間も簡単に突破できるので、やはり力不足。

自転車を手元から話す場合、メインとしは使わずもっと強固な鍵をお使いください。

上記からも、長い時間放置するときの鍵としてはおすすめしません。